その昔、海外旅行はアジアにしか行ってなかった。
近くて安い、というのが一番の理由だったけど、
アジアの持つ独特な熱気は意外と好きだった。
リゾートの開放感もまさに異国という感じがして好きだった。
そんな私が初めて「アメリカ大陸」の土を踏んだ時に
出会った「ハウスマイル」がこれである。
大学の先輩を頼って、片道12時間以上のフライトで行った先はウィスコンシン。
初のアメリカで、これまたマニアックなところへ行ったモノだと今は思う。
これは、その先輩が住んでいたアパートである。
そう、こんなすてきなアパートなのである。
残念なことに、その当時はこの1枚くらいしか「家」を撮影していないのだった。
そして、このアパートの少し先に、初めて「ホームステイ」させていただいた家、
ペギー宅がある。
これはそのペギー宅のリビング。なんと夢のある!
見ている方がチョット恥ずかしくなるくらい…。もちろん、別に私が来ると言うことでレイアウトしていたのではない。ペギーは、ちょうど私がウィスコンシンにいる間、長期の旅行に出かけるということで、快く部屋を貸してくれたのである。
これまた残念なことに、家の外観は撮影しておらず(いや、正確には私という余計な被写体が写っているため紹介できない・・・)
また、私はこの時初めて「バックヤード」というモノを知った。
ペギーの家は平屋だったけど、こんなに広いバックヤードと、地下室があった。
地下室と言ってもジメジメしたものではなく、ドライエリアにも似た空間でペギーはそこでアイロンをかけたり、洗濯物を干したりするそうだ。
悔やまれるべきは、写真がないこと、その1点。
ただ、初めてのアメリカは私に鮮明な記憶を与えてくれている。
先輩は無事日本へ帰国し、もう2度と行くこともないかもしれないウィスコンシン。
それでも、ニューヨークよりも鮮やかに、そして懐かしく、
ずっと心に残る場所になりそうだ。